オタカーライフ~vol.1~

ご覧頂きありがとうございます。オタクのカーライフブログです。


さて、今回はNHP10 トヨタアクアのバッテリー救援&交換について書こうと思います。


お客様からお電話があり、アクアのエンジンがかからないとの事。この時点でエンジン始動に係る補機バッテリー上がりを想定してバッテリー上がり救援の装備を持ってお客様のお宅まで向かいました。


お宅に到着し、お車を確認すると

・ブレーキペダルが踏み込めず、エンジンが始動できない

・ハザード等電装品が稼働しない

・ハンドルロックが掛かっている

以上の点から補機バッテリー上がりと断定します。

すぐにお車を使いたいとの事でしたので、兎に角まずはバッテリーのジャンプスタートによる救援を試みます。

詳細は割愛しますが後部座席下部に大型の駆動用バッテリーの隣に12V 鉛蓄電池の補機バッテリーがあります。

トヨタアクアは駆動用バッテリー(200Vちょっと)と補機バッテリー(12V)の2つのバッテリーを搭載しており、駆動用バッテリーはモーターを駆動させるための大型バッテリーであり、補機バッテリーはエンジンの始動や電装品に電気を送ったりする役割を果たしています。

ハイブリットシステムは制御装置によって制御されており、その制御装置は補機バッテリーからの電気で稼働します。補機バッテリーが上がってしまい、電気が送られなくなると制御装置が稼働せず、そもそもハイブリットシステムの制御ができないためにエンジンが掛からなくなります。そのため、たとえ駆動用バッテリーに残りがあっても補機バッテリーが上がっていては車が走らないどころかキーレスによる解錠すら出来なくなってしまいます。

ひとまず、補機バッテリーにスターターを接続し、エンジンを始動します。無事にエンジンが始動し、この場では救援が終了しました。


数十分後、再びお客様から電話があり、やはりエンジンがかからないとの事。この短周期でバッテリー上がりを起こすことと夏であることを加味して考えればバッテリーはかなり劣化していると感じました。

代車にてお客様の元に向かい、同じ手順でアクアを救援、このまま弊社入庫となりました。

さて、実は12V鉛蓄電池というのは普通の乗用車と同じバッテリーなのですが違うバッテリーなのです。

言っていることがよく分からないかと思いますが、ハイブリット車にはハイブリット車専用のバッテリーが存在しており、基本的にガソリンエンジン乗用車用のバッテリーは使用できません。(救援は可能です。)

YUASA製の専用のバッテリーを卸してもらい、交換作業に入ります。

補機バッテリーの隣に200Vの駆動用バッテリーがあり、もし通電すれば私は電気焼きになってしまうので注意して作業に掛かります。

一般の方が交換すると重大事故に繋がる場合があるのでここでも詳細は明記しませんが、入り組んだ場所にある補機バッテリーを露出させ、工程通りに交換作業を行います。

作業時間凡そ30分。新しいバッテリーを取り付け、交換終了です。

通常のバッテリーの寿命3~4年ほどはまた、安定して乗れるかと思います。

お客様も喜んでお帰りになっていただきました。


これにて全工程終了です

ありがとうございました。

※本記事に関係する作業を自身で行なった際の事故・傷害について当方は一切の責任を負いかねます。

自動車の点検整備はお近くの自動車整備工場までご用命下さい。